英語を学ぶ中で、
「私なんて全然ダメです」
「全然できません」と
何度も口にしている方に
お会いすることがよくあります。
でも、
実際にその方の英語力を聞いてみると、
「え？意思疎通できているじゃないですか！」
と思うことがほとんどです。
それでもご本人は
「全然できません」と
頑なにおっしゃいます。
この「できない」と言い続ける習慣こそが、
まるで自分に呪いをかけている
ようなものだということに、
気づいていないのです。
車の運転を想像してください。
アクセルを踏んで車を進めたいのに、
同時にブレーキを踏んでいたら
どうなるでしょうか？
車は思うように進まず、
エンジンが悲鳴を上げてしまいますよね。
それと同じことが
「自分なんてできない」と
言い続ける行為なんです。
気づいていますか？
例えば、
「英語の文法はまだ完璧じゃないから」と
自分にブレーキをかけると、
話す勇気が奪われます。
その結果、
「やっぱり私はできない」という
思い込みがさらに強化され、
アクセルを踏むのが怖くなる。
こうして、
自分自身で前に進む力を
阻害してしまうのです。
反対に、
「ちょっと話せた」
「相手が理解してくれた」と思えたら、
どうでしょう？
その瞬間、
「できた！」と自分を褒めてみてください。
たとえ小さな成功でも、
「私、すごい！」「やった！」と
自分に言い聞かせることで、
自信が育ちます。
これは
子どもが初めて自転車に
乗れるようになる過程に似ています。
最初はフラフラしていても、
少しずつバランスを取れるようになり、
「やった！」という達成感が
次の挑戦を後押しします。
それが繰り返されることで、
やがてスムーズに乗れるようになるのです。
英語学習の中で、
つい他人と自分を
比較してしまうことがあります。
たとえば、
「あの人は発音が完璧だな」
「文法のミスが少ないな」と感じると、
途端に自信を失うこともあるでしょう。
その気持ちはよくわかりますが、
でも、
語学は他人との競争ではありません。
自分の成長に目を向けることが
一番大切です。
日本人特有の
「謙遜」は美徳ですが、
語学学習においては
時に邪魔になることがあります。
だから、
その謙遜をそっと横に置いて、
「私は話せる！」「すごい！」と
素直に自分を褒める習慣をつけましょう。
「私は英語が話せる！」
と自分に言い聞かせることで、
その言葉が現実になっていきます。
これは「自己成就予言」と呼ばれる
心理学の考え方で、
自分が信じた未来に向かって
自然と行動が変わる現象です。
たとえば、
英語で話す際に「私はできる！」と
心の中で唱えてから話すと、
不思議と言葉がスムーズに
出てくることがあります。
逆に、「私はできない」と
思っていると、
緊張して言葉が出なくなるものです。
ですので、あなたも今日から、
少しでも英語で話せたら
自分を褒めてみてください。
「私、すごい！」「天才！」と
言葉に出してみるのもいいでしょう。
自分を褒めることが苦手な方も、
最初はぎこちないかもしれません。
でも続けていくうちに、
それが習慣になり、
自分の成長を実感できるようになります。
そして、
いつの間にか英語を話すことが
楽しく、自然になっているはずです。
あなたはもう、できています。
ただ、ブレーキを外して
前に進むだけ。
さあ、一歩踏み出してみましょう！
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